「お酢の健康と注意点」
- ヘルシー通信 -登録番号:SL25-X03-027
Monthly Column (2025年8月25日号)
夏バテで弱った体の回復にとお酢の効果に着目し、好んで食事に使う方や黒酢や果実酢を水で薄めてスポーツドリンク代わりに飲用する方が少なくありません。疲労回復のほか高血圧・血糖値・内臓脂肪の抑制や消化吸収の促進さらに骨粗しょう症予防など、お酢には幅広い健康効果が期待されるため活用しない手はありませんね。
しかしお酢にはリスクもあります。お酢などに含まれる酸は歯のエナメル質を溶かし酸蝕歯の原因になります。基本的には唾液が予防してくれますが、口の中が乾いていたり、酸性飲食物が歯に触れる時間が長かったりなどすると唾液による予防作用が追いつかない場合があります。対策としては、まず食事の際は唾液の分泌を促すためによく噛んで食べることです。そしてお酢を飲用した後は水で口をすすぐようにします。
さらにエナメル質の再石灰化の手助けをする歯磨き剤やうがい薬が販売されていますので、こうした製品を活用するのもひとつの方法です。お酢と上手に付き合って夏バテ回復と歯の健康を目指しましょう。