「桜と抗老化」
- ヘルシー通信 -登録番号:SL22-X03-049
Monthly Column (2023年1月25日号)
すこしばかり気が早いですが桜の話題です。といっても観る方ではなくアンチエイジングと健康についてです。
美容や健康維持に不可欠な栄養素として知られるコラーゲンは、人体(皮膚や血管、骨、関節など)のタンパク質の三分の一を占めるといわれます。このコラーゲンが糖化により劣化すると、肌が荒れたり、血管に弾力がなくなったりします。糖化とは、血液中の余分な糖分が体内のタンパク質や脂質と結びついて変性する現象のことで、ご飯を放っておくと黄ばんで硬くなる現象にたとえられることがあります。糖化により体内のコラーゲンが劣化することで、肌のたるみやしわ、血管や骨の老化につながるというわけです。
サクラの花には、この糖化を予防する効果があることからアンチエイジングの分野で注目されています。また、サクラには咳を止めたり、喘息をやわらげたりといった働きがあり、古来薬草(木)のひとつとして珍重されています。近年、サクラの成分を含有した健康食品や化粧品を目にすることがあるのはこうわけなのです。